ぶどうの家

~心と体を癒やして日々元気に~

*

記憶するって?!

      2023/06/24

 一昨日の晩ごはんは何だっけ?
さっきテレビに出ていた司会者は誰だっけ?
今、ラジオから流れている音楽の曲名は何だっけ?
など、確かに記憶していたのに中々思い出せない事が
ありますね。
この頃、パソコンとかをさわっていると、
IDやパスワードを入れて下さいというのが、
沢山出てきます。
出来るだけ覚えやすいのを使っているのですが、
つい忘れてしまうこともあります。
今回、日本学術会議のサイトで記憶や脳に関する
とても興味あることがありましたので、少し
書きます。


 ★ものを覚えると、
その情報は脳の同じ所にファイルされるの?★

 「馬の脳」と呼ばれる「大脳辺縁系
(だいのうへんえんけい)」には、
「海馬(かいば)」という部分があります。
海馬は、タツノオトシゴのような形をしています。
 日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、
海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、
その後、大脳皮質にためられていくといわれています。
 つまり私たちの脳の中で、「新しい記憶」は海馬に、
「古い記憶」は大脳皮質にファイルされているのです。


★海馬が働かなくなるってこと、あるのかな?★

海馬が働かなくなると、私たちは新しいことが
覚えられなくなります。
つまり、昔のことは覚えていても、新しいことは
すぐに忘れてしまうのです。
 海馬はいわゆる「記憶の司令塔」とでもいえる
とても大切な場所ですが、とても壊れやすい性質を
持っています。
 例えば酸素不足で脳がダメージを受けるとき、
最初に海馬あたりから死んでいくといわれています。
 また、とても強いストレスにさらされたときにも、
海馬は壊れてしまう性質があります。
「サリン事件」や「阪神大震災」が起こったときに、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
という言葉を聞いたことがあると思いますが、
これは極端な恐怖やストレスで、
海馬に異常が現れる病気です。
 海馬は高性能ですが、とても繊細で
壊れやすい精密機械のようなものなのです。


★漢字を覚える記憶と、泳ぎ方を覚える記憶って
同じものなの?★

記憶には、頭で覚える
「陳述的記憶(ちんじゅつてききおく)」と、
体で覚える「手続き記憶」(技の記憶)
の2種類があります。
 むずかしい漢字を覚えたり、
計算のしかたを覚えたりするのが
「陳述的記憶」です。
「海馬」は、「陳述的記憶」をするときに、
大切な役割をはたしています。
この記憶は、一度覚えても、
けっこう忘れてしまったりします。
 「手続き記憶」は、自転車の乗り方や
泳ぎ方などを覚える記憶です。
一度しっかり覚えれば、なかなか忘れる
ことはありません。10年間も自転車に
乗らなくても体が覚えていて、
ちゃんと乗ることができます。
 この2種類の記憶は両方とも、
脳を使って記憶している点では同じです。


★「手続き記憶」ってどこに記憶されるの?★

 
「手続き記憶」(技の記憶)で
中心的な役割をはたしているのは、
海馬ではなくて脳のずっと奥にある
「大脳基底核(だいのうきていかく)」と、
後ろ側の下のほうについている
「小脳(しょうのう)」です。
 「大脳基底核」は脳が体の筋肉を
動かしたり止めたりするときに、
「小脳」は筋肉の動きを細かく調整して
スムーズに動くために働きます。
 私たちが一生懸命に体を動かし、
何度も失敗をくりかえしながら練習するうちに、
「大脳基底核」と「小脳」の
ニューロンネットワークが正しい動きを学び、
記憶していくのです。
 こうして体で覚えた「手続き記憶」は、
消えることなく、いつまでも私たちの
脳に刻み込まれるのです。


★お誕生日会の計画を立てるっていうときは、
どこで考えているの?★

 「人の脳」と呼ばれる大脳皮質には、
「前頭連合野(ぜんとうれんごうや)」という部分が
あります。
 前頭連合野は、脳のあちこちにファイルされている
情報をかき集めて、一時的に保存することができます。
そして集めた情報を組み合わせたり、ばらばらにしたりして、「これからどうするか」といったことを検討する場所です。
その働きがまるで「黒板」にいろいろな情報を
書き並べて作業しているようなので、
「心の黒板」とも呼ばれています。
 前頭連合野は、自分の意志で何かを計画し、
それを行うためのプランを立て、成功するために動き、
反省もするという「脳の最高司令官」
とでも言える重要な場所です。


★前頭連合野が行う記憶についてもっと教えて!★

 前頭連合野が行う、「心の黒板」のような働きを
「ワーキングメモリー」といいます。
「ワーキングメモリー」は、記憶の一種ですが、
人間の自意識につながるような、脳の情報処理のもっとも
高度な働きともいえます。
 いろいろな情報を組み立てて、問題を解決するときに
「ワーキングメモリー」は威力(いりょく)を発揮します。
 そのような意味で、「ワーキングメモリー」こそ、
もっとも人間特有の記憶といえ るかもしれません。


記憶・脳についてとても詳しくわかりやすく
書かれてありましたので、引用させて頂きました。
もっと詳しく色んなことをお知りになりたい方は、
日本学術会議おもしろ情報館クリックして
調べて下さい。


 - NEWS, スタッフブログ